『ハマコとトリタマ』



嘘のような話だけど、
信じるか?信じないか?は
あなた次第。

私の名前は、羽田鞠子。

羽の付いた鞠のような上手いこと出来てる名前。
鞠子と言う名前は、父方のひい祖父さんが付けてくれたようだ。わりと気に入ってる。

何故か?小さな頃から、お友達は、私の事を親しみを込めて『ハマコ』と呼ぶ。

ハマコが生まれた町は、
漁業と林業、
そして、端から端まで徒歩20分も掛からないような小さな小さな商店街があり、
夜6時には閉まってしまうお店が多く、7時には軒並みシャッターが降りて、
まるで、もう開くことのない瞼を瞑ったような光景。

寂しさも感じたけど、ゆっくり休んでね!と優しい気持ちにもなった。

そんな町の大人達の楽しみは、食べる事と噂話なんだな~と小さいながらに思ってた。

そして、そんな町でも愛しいけれど、噂話で一生を終えてしまうのは、寂しい!
大人になったら、愛しい町の思い出と少しの大切な宝物を持って、生き生き輝く街を目指そう!となんとなく思いながら、18歳を迎えた。

優しく育ててくれた両親と祖父母、妹にサヨナラを告げて、新しい暮らしを始めたハマコ。

学校では、一生懸命にデザインを勉強して、
わりと大きなデザイン会社に就職も出来た。

自分の思い描いた生き方が出来ているハマコは、毎日を生き生き暮らすうちに、仕事にも遣り甲斐を見付け、どんどん依頼も増えた。

元来が頑張り屋の性格なので、上司達も引き上げてくれ、
仕事が生きる目的になったある日のこと。

一緒に入った同期の友達は、所謂、寿退社で
一人去り、二人去りして、
ハマコ一人が残った。
 
いつの間にか、若い部下達に
妙に気を使わせる年齢になってた。

それでも、充実した仕事ライフを送れているので、いつまでも独身でいる事を気にしないようにしていた所、
会社の検診で病気が見つかった。

仕事にのめり込むあまり、
支障を来すほどの
心の襞に深く刻まれるような恋に没頭する事はなく、
通り過ぎて行く風のような恋達でハマコには十分だった。

そうは言っても、深夜に聞く冷蔵庫の鼓動やマンションの前を通り過ぎて行くハイヒールの音を聞きながら、
自問自答する時もある。

好きな事、やりたい事を仕事に出来た事は、ほんとに幸せな事なのか?って。

神様が用意してくれている
沢山の引き出しの中には、
もっともっと自分らしい、
自分の想像を遥かに越える喜びがあって、まだ、その引き出しの取っ手にさえ、自分は手を掛けていないのかもしれない。。。なんて思ったり。


病気は幸いな事に小さな手術と投薬治療を続けることで乗り越える事が出来た。

一人暮らしのハマコにとっては、病気になった事で、
一人暮らしって、独り暮らしなんだな~と思うようになった。
心に変化が起こったのだ。

変化が起こったのは、心だけじゃなく身体にも現れてきた。
朝起きると指先が強ばったり、身体の関節がガクガクしたり、急におでこから、汗が吹き出したり、胸元に汗が流れたり、、、。

そして、予期せぬ時に予期せぬ場所で、誰が見ても解るくらいに顔が一瞬、赤らむようになった。

ホルモン療法の影響だ。

そう言えば、母もそうだったような朧気な記憶がある。

気にしない事が1番の薬だ!と思ったハマコは、冬でも厚手のタオルを持ち歩き、汗をふきふき、更に仕事に精を出した。

そんなある日のこと、
全くもって、恋の対象ではなかった会社の先輩トリタマ(鳥飼珠夫)にランチに誘われた。

そんな日が何度も続くうちに
トリタマが真面目な顔をして、お付き合いしてほしい!と言ってきたのだ。

別になんとも思ってなかったけど、断る理由もなく、
いいよ!とラフに答えた。

そうして、トリタマとハマコのお付き合いが始まったのだが付き合いが深くなり、
言いたい事が言い合えるようになったある日の事。

トリタマがこう言った。

『ハマコはさ、顔に出やすいんだよね~。もう少し待ってても良かったんだけど、僕から言った方がスマートかな?って思ってさ。
いつもいつも、僕と会うとさ、顔を赤らめて、汗をいっぱいかいてるじゃない。
それがさ、可愛いなぁ~って思って、ランチに誘ったんだよ。』

ハマコは、あまりの可笑しさと愛しさに顔を赤らめて、
噴き出す汗を拭きながら、

『アハハ。ありがとう!!!そうそう顔に出やすいのよ。』

まさか、更年期障害で
汗が出たり、顔が赤らんでるなんて言えない( ≧∀≦)ノ

あっ!
病気をしたことで、
顔が赤らむ事で
神様が用意してくれた二人暮らしの引き出しが開いたのね。

誤解から始まる愛もある。



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『キツネのアンバと少年ソラン』






『キツネのアンバと少年ソラン』
第12作品🍀



ある朝のこと。
キラキラと雪が輝く朝
極寒の地に一人の少年が元気に生まれてきた。

彼のお家は、
お祖父さんのお祖父さんの
そのまたお祖父さんの時代から猟をして暮らしてきた。
(猟と云うのはね、生き物の命を頂くと云う事なんだよ。)

短い夏を愛おしんでる間に
長くて寒い冬がやってくること15回。


たくさんの人の愛情を受けて大きくなった少年ソランはある日、お祖父さんから1本のキツネの毛皮のマフラーを貰う。


そのマフラーをすると云う事は、
そろそろ、猟師として独り立ちする日が近付いてきたのだろう。


ソランのお祖父さんも子供の頃、
お祖父さんのお祖父さんから渡され、
ソランのお父さんもお父さんのお祖父さんから渡されてきた我が家に代々使われてきたキツネの毛皮のマフラー。


そのマフラーをすると驚く程に寒さを感じない!

でも、お祖父さんが僕に渡す時
『このマフラーを使うのは、この冬だけだ。今まで見ていた冬とは違う冬に出会うだろう。出掛ける時は必ず毎日使う事。どんな事があっても冬の間は使いなさい。』


僕は心の中でそんな事を言われなくても
こんなに暖かいんだから、
毎日使うに決まってる‼と思ったけど、
威厳のあるお祖父さんには、
逆らえないから、
『はい。お祖父さん』と答えた。


それからの僕は、お祖父さんの言い付け通りにマフラーをして、お家を出た。


初めてマフラーをしてお家を出た時、
不思議な感じがした。


ただの暖かさだけじゃない。


お母さんに優しく撫でられてるような舐められてるような感触と
ミルクのような匂いがした。
あっ!これはっ!!!


マフラーのキツネのアンバが生まれた日が見えたのだ。


お母さんキツネは、愛おしそうに子ギツネのアンバを優しく抱きしめてる。


アンバは母親の愛情に包まれ、安心しておっぱいを飲んでる。



うわっ!ビックリした!


マフラーを外したら、景色が変わった‼

なんだったんたろ?!
初めて体験した不思議な感覚。



数日後、マフラーを付けて出掛けたら、少し大きくなったアンバが走ってる。


あ~、草原を走るのって気持ちがいいなぁ~
風と踊る感じが好きだよ。


月夜の晩などは遠くに暮らす仲間達と歌を交わしあうのも好きだ!


ソランはアンバを首に巻くことで、
アンバが生まれてからの楽しい日々を
知る事が出来た。

動物達もお母さんお父さん兄弟達と
笑いあい愛し合ってる事も解った。


何日も食べ物にありつけない日もあったり、
暑い夏は喉が渇いてしょうがない時もあった。


それでもアンバは歌を歌い、
草花を愛し、
一緒に生きる仲間達を愛してる事が
解った。


ソランは、アンバを付けて出掛けるのがすっかり楽しくなってきた。



そんなある日の事
アンバが泣いてる場面に出くわした。

雨のあと、増水して勢いが増した川に
足を滑らした兄弟が流されてしまったのだ。
アンバの悲しみが首を伝って、ソランの胸をぎゅっと締め付けた。


ソランは、段々、マフラーをする事が
苦しくなってきた。

でも、お祖父さんとの約束があるから、苦しくても毎日付けて出掛けなきゃ。


段々、寒さが弱まり、
春が近付き、
雪が降る日が少なくなってきたある日の事。

いつも通りにアンバを付けて出掛けた。


アンバとお母さんが笑いながら、
森の中を走っていた。


突然、耳をつんざく程の大きな音がしたと思ったら、お母さんが倒れた。

ライフルと云う物らしい!

僕がお母さんに駆け寄ろうとしたら、お母さんは息も絶え絶えながら、僕に『早く逃げなさい。早く早く。さような。。。』



お母さんを置いて逃げた自責の念に駆られながらも
森のはずれまで、必死に逃げた。


ソランも一緒に息が苦しくなった。


毎日、アンバと過ごしているうちにアンバに深い愛情が育ったソラン。


アンバの涙とソランの涙が
1つになって大地に流れ落ちて行く。


お母さんを殺された幼いアンバ。


ソランは声をあげて
空を見上げながら
涙が涸れるまで泣いた。


泣いてるうちに
何故、お祖父さんが僕に
アンバのマフラーを渡したのかを
悟った。

そして、何故、この冬だけアンバと過ごすのかも。


僕たち人間は、命を頂いて生かされているのだ。

必要以上の命を獲ってはいけない。


東の方に太陽が早く昇る小さな島がある。

その島では、食べる前に手を合わせ、
『命を頂きます。ありがとうございます。』と
自分の命を繋いでくれる他の命に感謝を捧げるそうだ。


お祖父さんがいつも食事の前に言っていた言葉の意味を今、初めて深く知ったソラン。
呪文じゃなかったんだ。


涙も乾き、周りを見回すと


春を告げるふきのとうが
あちらこちらで顔を出していた。

ソランの冬が終わった☆

そして、ソランは思った。
生まれ変わるって生きているうちに経験出来るのだ‼と。




~おしまい~


フェイクファ~のマフラーを首に巻いたら、この物語が出てきました(*^^*)
2015年最後の物語☆

来年も色々書けたらいいなぁ~っ!

お付き合いくださいまして
ありがとうございました\(^o^)/

赤い鳥『D』青い鳥『J』



赤い鳥『D』と青い鳥『J』
第11作品





6歳になったある日のこと

僕をだれよりも愛してくれた母さんが
森に水を汲みに行ったまま、
待てど暮らせど 、森から帰ってこなかった。

ぼくは毎日、大きな木の下で声をあげて泣いた

母さんに会えない寂しさもあるけれど、愛する母さんがどうか無事でいてほしくて、声を限りに泣いていたんだ。

ある日のこと、
いつまでも泣いていてはいけない。

泣いてばかりいたら、優しい母さんが
悲しむだろうからと顔をあげ

いつも僕の悲しみを救い上げてくれる
大好きな大きな木を見上げていたら、

一羽の小さな赤い鳥が僕の方に飛んで
きて、右の肩にとまった。

まるで僕が生まれた時から
そこにいたみたいに
しっかり僕の肩に掴まっている赤い鳥

愛情を込めて『ドウミャク』と名付けた。
僕が初めて名付け親になった瞬間だよ。

それからの僕と活発なドウミャクは、
どこに行くのも一緒で
歌を歌ったり、お話をしたり、雨宿りをしたり、食べられる物を探して、
森を探険したり。

あんなに泣いてた小さな男の子だった
僕も
大きすぎて登れなかった木にも登れるようになった。

僕が地上から見上げていた空
そして、今、木の上から見下ろす大地

澄み渡る広く青い空
実り豊かな大地
キラキラ輝く水面
雄大に流れる命の川

母さんのことは1日たりとも忘れたことはない

寂しい時は歌いなさいと
ドウミャクが教えてくれた

傍にいてほしい時は
目を閉じて歌いなさいと。

心の中に居る母さんにいつでも会えるでしょって。

だから、僕は歌が大好きになった
そして、歌うと歌が大好きだった母さんの近くにいける

だから、今日も母さんを想って、
森の中で目を閉じて歌っていたら、
銃声が轟いた

僕は傷だらけになる足の事など
気にせず、血眼で走った 走った

緑の草の上に射抜かれて横たわる赤い鳥

ドウミャク

愛するものを失う哀しみが再び僕を襲う

大切にしていた布で小さな身体を包み、土に埋めた

ドウミャクを想い
目を閉じて、泣きながら歌っていたら、

僕の左の肩に小さな青い鳥がとまった。

まるで生まれた時から、そこにいたかのように。。

僕は『ジョウミャク』と名付けた。
2回目の名付け親になった。

ジョウミャクは、
穏やかで争い事から遠く離れた平和なスピリットを持つ鳥だった

ジョウミャクは僕の失敗も
温かく見守り、
優しい鳴き声で励ましてくれた

僕が勇気が出なくて躊躇っている時は、頭を三回つついた

やって失敗した後悔は小さくなるけど、
やらなかった後悔は大きくなるんだよ‼
勇気を出して、1歩踏み出しなさい☆と。


今、僕が目を閉じて歌う時

右肩には生命力溢れる『ドウミャク』が。

左肩には平和なスピリット『ジョウミャク』が。

そして、心の中心には
命と愛と平和の象徴
『神様』と『母さん』がいる。



*全ての人の右肩、左肩にいるD&J

*命あるもの全てはここから、生まれる
神様の愛と母の愛

勇気が出ない時、ジョウミャクがあなたの頭を三回ツツイテくれてますよ〰〰‼
1歩踏み出しましょね〰(*^^*)




ここ最近、2回ばかりネイティブアメリカンの絵を描いたら、
今朝、この物語が降りてきました〰〰‼

下手な絵だけど、続けていけば、
少しは上達するかな〰(≧∇≦)

いつか、大人の絵本を作りたいなぁ〰〰‼なんて夢も出てきました〰〰‼

オリジナル物語☆携帯小説?第1~10作品纏め




第1作品目
☆虹の戦士の歌☆
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2065.html?sp

第2作品目
烏のカラタと鳩のハアト
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2066.html?sp

第3作品目
家出の競走馬☆ルーファ
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2067.html?sp

第4作品目
賢尊と五里☆生命の歌
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2068.html?sp

第5作品目
宝の山に登りて☆
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2071.html?sp

第6作品目
晴天は森で永遠と出会う☆
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2072.html?sp

第7作品目
やぎがひつじのしあわせの謎に迫る☆
①http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2073.html?sp
② http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2074.html?sp
③ http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2075.html?sp

第8作品目
☆はなのしわ☆
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2143.html?sp

第9作品目
☆ややこの青空☆
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2683.html?sp

第10作品目
☆冷蔵庫とお醤油☆
http://halzzhang.blog21.fc2.com/blog-entry-2723.html?sp

☆冷蔵庫とお醤油☆オリジナル物語





☆冷蔵庫とお醤油☆
*第10作目*

『さーちゃん、冷蔵庫からお醤油を取って~!』

今日もお母さんは、朝から人使いがあらいわ~。
心の声が訴える。

そんな時は息をしっかり吐きましょ。ふゅ~。

『はぁーい!今、持ってゆきますよ〰〰‼』

あっ!!!

やっちゃった!!!
ツルッと滑って、冷蔵庫の中にお醤油の湖が出来た

あ〰〰‼
一仕事増やしてしまったなぁ。


お早うございます。
私は熊本に住む福岡サト。
さーちゃんと呼ばれるようになって、26年が経ちました。

繊維の会社に勤めるOLで
三姉妹の三女です。

しっかりしてるようで、うっかりでおっとりだけど、やっぱり、リーダーな長女



人生の先を常に考えているようなクールな寂しがり屋。バランス感覚抜群の次女

そして、みんなの愛情を全身で受け止めてきた家族のアイドル末っ子のわたし。

自分でアイドルなんて言っちゃうあたりがアイドルの素質を持って生まれてきたのね!多分、そうよ。

なんて言いながら、
平凡ながらも順風満帆な人生を生きてるお姉さん達に比べて、
痛みを伴う失敗続き。

両親もお姉さん達も
いつも私を心配している。

そう言う意味では、いつも注目されてると言っても過言じゃないわね。。

家族運に恵まれ、
生きてゆく上での不自由を感じる事もなく、
優しいお父さん、お料理上手なお母さん、
仲良しで大好きなお姉さん達に囲まれて大人になった。
神様、わたし、生まれてくる場所を間違えなかったんですね!と何度も思っているんだけど、
如何せん、悲しくなる事に多く出くわす。

その度、心の扉が重くなって行くようで、笑顔で飛び出して行きたい気持ちが
扉の前で佇んでしまう。

夕焼けの美しさの前に佇むのとは訳が違う。
闇夜を照らす明るいお月様の下で佇み見上げるのとも
違う。

自分の殻とは、良く言ったもの。

まだ、自分シェルターまでは作っていないけれど、
傷付きやすい心を幾重にも重ねた柔らかい布で包んで見えないようにした上で、
人には見えない自分の殻で身を心を護るようになったの。

心の全て晒す必要もないけれど、心を隠し生きる必要もないのよね。

私の人生のテーマに
『自分らしく自分の人生を生きる‼』なんてのを掲げているけど、
悲しい出来事に出合う度、
心を包む殻が厚くなるように感じ、
『なんで?!これって逆行??』って思ってきたんだけど、、、。



今朝、お母さんに頼まれて、お醤油を取ろうとして、手が滑り、
冷蔵庫の中にお醤油の湖が出来た時、答えがきたの!


冷蔵庫の中が汚れてるから、お掃除しなきゃ!と思いながらも日々の忙しさに流され、明日こそ明日こそと
先に延ばしていたら、、。

悲しい出来事はお醤油をぶちまける作業に似ているんだね。

悲しみを感じる心は
より一層の美を探しだし
映し出す。

雨上がりの空

暴風雨に耐え、
台風が過ぎ去った後の
澄み渡る空の青さが教えてくれること

長い冬が終わりを迎え
雪解けの春の訪れが私達に教えてくれること



忙しい朝だって、
さーちゃんは喜んで、
冷蔵庫のお醤油の湖を綺麗にしました〰〰‼

ついでだから!と周りの汚れも綺麗にしちゃおうっと。


悲しみに心奪われて、
神様がくれた最高のギフトを
見逃すとこだったわ〰〰‼





おしまい。




第10作目を書きました〰〰‼
今朝、冷蔵庫でお醤油をこぼした途端
物語が始まりました〰〰‼

もしかしたら、手直しがあるやもしれないけれど、とりあえず、投稿!

お付きあいくださり、ありがとうございました\(^o^)/

☆やや子の青空☆



心の空に憎しみと云う
真っ黒な雨雲が育ち始めた時、
やや子は、
滝のような豪雨に押し流されそうに
なりながら、
希望となる光を探し始めた。


時間を掛けて、耕して、
来る日も来る日も、
精一杯の愛情を注いで
育て上げた果物や野菜たち。
太陽の光を浴びて、キラキラと輝く実を付けた。
それらは1つ1つ抱きしめて、
頬擦りしたいくらいに愛おしい。

これだけ美味しく美しく
育ったのだから、多くの人に食べてもらいたい!!!

やや子は目を細め、
輝く実を見つめながら
そっと大事に大事に触れた。
実たちも
やや子の愛情に答えるようにキラキラと風に揺れた。

やや子が生きる上で
大事にしている事は、
今この時を
これから先の未来と云う名の今を
共存共栄する事。

与えられるだけでも
与えるばかりでも
上手くはいかない。

相手の宝物が欲しいのなら、
先ずは自分が握りしめている宝物を
差し出す覚悟がなくちゃね〰‼
と思っている。

だから、鳥や虫が自分が生きる為に
啄む事に対しても
それほど、神経質にならずにいた。


そんなある夜の事
闇夜に紛れて、
やや子が愛情いっぱいに育てた実を
幾つもの大きな鞄に詰めて、
自分の手柄とする人が現れた。。。

泥棒だ!


そんな事が起きていたとは
気付かずにいた翌朝のこと。

「みんな、喉が乾いてないかな〰??」と水撒きに行って、異変に驚いた。

根こそぎは取られてはいなかったが・・

天っ晴れだ‼

細やかに愛情を注いでいるやや子だから、解るようなもので、
大雑把な人ならば、
直ぐには解らないくらいに広範囲に
少しずつ持って行ったのだ。

人の物を頂くのに慣れているのか?
上手い作戦だ!!!と
褒めてる場合ではない!


こう言う時は警察に電話を掛けるべきかしら?と
愕然としながら、震える手で握りしめたスマホの画面を見ていたら、
もう何年も前に逝ってしまい消せずにいた出る筈のない母の電話番号に電話をしてました。

後にも先にもそんな事をした事がなかったので、
自分に驚愕しながらも
受話器に耳をあてていました。

どうせ、出ても違う人だろう!と思いながら、泥棒に動揺した心は受話器を離す事が出来ません。

ガチャっ。

「ただいま、おかあさんはでんぱのとどかかないところにいるか、または、でんげんがはいっていないため、でることはできません。きゃはははっ。」

うわ〰‼このモコモコしたあったかな声とこのギャグはお母さんに間違いない‼

「なんで?なんで??なんでなの?なんで出るの?」

「だって〰ややちゃんが掛けてくれたからだよ〰。
ややちゃん、とられちゃったね〰」

「えっ?お母さん、なんで知ってるの?なんで?」

「あはははっ。ややちゃんは子どもの頃から、なんで?なんで?なんで星人だったわね〰なつかしい!」


「ややちゃん、私が生きてる時もたくさんお話したけど、こちらに来てから、解った事が色々あるのよ〰。
一生懸命に育てたものを取られて悲しいだろうし、悔しいだろうけど。、、。あれっ、、あっ!
電波がギリギリになっちゃったみたい。。ごめんね。
この先は、私の電波では届かないようだから、神様にかわるわよ〰」


「えっ?神様に替わるって?お母さ〰ん」


「もしもし、ややちゃん、かわりましたよ〰。
わたしは全てを見ています。
悲しい涙は枯れるまで流してもいいんです。
そして、悔しい涙を流したら、
より優しく強い自分になれるチャンスを貰ったと思って、サッと立ち上がればいいのです。

ただ、憎しみを身体の内側に溜めると
その憎しみが身体も心も蝕んでゆくから、相手の事も
憎しみを感じた自分も
赦してあげるといいですよ〰。
それは自分の為でもあるんですからね。」

憎しみを感じた自分の事も赦す事が自分のためか〰


ややちゃんがいっぱいの愛情と時間を掛けて育てたものは、一晩にして盗られたけれど、
電池の切れた電話を通して得たものは、亡き母と再び話せた事だけじゃなかった。

気がつけば
憎しみの黒い雨雲は
涙と共に流れ去り、
晴れ渡る青空が心いっぱいに広がっていました!



えっ?!
やや子さん、電池は切れてたのですか?!




☆はなのしわ☆




ゥ~バウワウゥ~バウワウ~


「また、あの子が歌ってるよ。
ママ~」 



まだ、街に野良犬と呼ばれていた犬たちがいた時代の話です。



彼の名前は多分・・・。



最近、時々、街で見かけるようになりました。



人間を寄せ付けない狼が持つ威厳のような・・


心許した者にだけ、見せる笑顔のような・・


犬が笑うものですか?!と
ママは僕を笑うけれど、
どうも僕には笑ってるように見えて、


在る朝
街の中をユッタリと歩く彼を見付けて、僕は思い付くだけの犬の名前を呼んでみたんだよ。


カール、、ケンケン、、キング、、
ブルート、、トーマス(これは電車だね)
バズ、、ピース、、トマト、、うーん。


僕はまだ子どもだから、そんなに沢山の名前が思い浮かばない。


そして、彼はどんな名前で呼ばれても振り向きもしないんだ。


僕の声が小さいのかな??


僕はやや諦めモードになったけれど、
どうしたことか、
最後に1つだけ言ってみよう!と思い、
大きな声で、

「お~~~い!トライアル~~」と呼んだ。


首輪も何もしていない真っ白な大型犬は、
僕の方に振り向いて、笑ったんだよ!!!

嘘だと思う??



大人達はトライアルが吠える時に
出来る鼻の上のシワを怖がり、

なるべく、トライアルには近寄らないようにしなさい!と子ども達に忠告して、
自分たちも出来る限り近付かないようにしていた。


ところが


子ども達はトライアルが吠える時に
出来る鼻の上のシワをトライアルの笑顔と
受け取り、

心の友達を1人増やしたのだ!!



また、大人達は、トライアルがよく吠えるので、強がりな臆病いぬと思っているけど、



子ども達は、トライアルがよく吠えるので、
歌が大好きな陽気ないぬと思っているんだ。

面白いね~☆


同じ犬の同じ鼻のシワなのに。


でも、なんで僕はあの時、突然、
「トライアル」なんて呼んだのだろう?

だって、トライアルってシレンのことなんだよってママが言ってたけど。。


ところでシレンってなんのことだろう??


う~ん、
「トライアル」って名前は長いから、


今日から「トライ」って呼ぶことにしようよ~!!






ママ~、聞いてる??





おしまい



いや~4月以来、久々に出て来ました~☆
うとうとと寝始めた頃、静かに寝返りを打とうと思いながらも、身体が云うことを利かず、ぎゃんとなった瞬間、
手術で切った傷口がギョンとなり、
ヒィ~と言う声と同時に真っ白い犬の映像と内容が出てきました(*^^*)

結構、無理がある感じですが
載せちゃいます☆☆☆


毎日は奇跡の連続♪
トライアルを恐れず、
彼のはなのしわを優しく優しく撫でながら、川面に沈む美しい夕日を眺めたり、
愛する人達の声がいつでも思い出せるように心の録音ボタンを押したり、
愛する人達が笑顔で暮らせるように
日々を大切にして、自分らしく生きる。

トライアルは怖がれば怖がる程に
自分に向かって吠えてくるけど、
共に歩くと決めたら、
人生を豊かにしてくれる強力な杖にもなってくれるでしょう(*^^*)

ではでは~

やぎがひつじのしあわせの謎に迫る③




「笑える毒を持つ男」なんて異名を付けられちゃうくらいの俺だけど(八木さんだよ)

たった3日ですっかり羊一朗ワールドに嵌まったみたいだ


昼飯と言えば、蕎麦、ラーメン炒飯餃子定食、
牛丼、肉野菜炒め定食とかカツ丼など、
とにかく、ガッツリ系の俺がパスタだもんな~。

いいね!なんて言っちゃってさ。


パスタってなんだよ。
ナポリタンだろ?!

パスタって言えば、
ケチャップいっぱいの真っ赤なやつだろ~。
そんで、
サーモンってなんだよ。鮭だろ鮭!

ボロボロになって、川をのぼって来るんだよ。
子供を産んだら、死んじゃうんだよな。
あ~生命の循環・・

いつもそうなんだけど、
鮭の母さんの事を考えたら、泣けてくるんだよなぁ~。


と心の中で独り言を言いながら、
パスタのメニューを見ている。


「羊一朗は決まったの?
俺はナポリタン大盛。ランチコーヒー付き」

あくまでも、新しい冒険をせず、
八木さんの中で
パスタと言えばナポリタンのナポリタンを注文。


羊一朗は、ペカストーラだかペスカトーレだか
お洒落なメニューを注文してる。


俺たち背広組は、今日も女の子達に囲まれながらのランチタイムだ


箸はありませんか?と店の人に聞きたいくらいだけれど、そこはぐっと我慢をして、
昨日の話を切り出した


「羊一朗、お前の幸せの謎、今日こそは聞かせて貰いたいよ。
別に俺の人生が聞くも涙、語るも涙って訳じゃないけど、
幸せってのは、分け合えば、増えるって話もあるじゃないか?」


「八木さん、そうなんですよね。
八木さんが最初に話し掛けてくれた時から、
どこをどう伝えたら、1番伝わるかなって考えちゃってて・・」


「ま~、構えるこたぁ~ないさ。
お前の言葉でお前らしく話してくれたらいいよ!
なんだなんだ、女の話か~!?
変な合いの手なんか入れたりしないから、
安心して喋りたまえ」


目は嬉々としながら、
おずおずと喋りだした羊一朗



「僕は子供の頃から、真面目さだけは褒められるけど、、何をやっても失敗ばかりしちゃって、
そんな僕でも責める人はいなかったけど、、


高校生になった時、
一つでも自分に自信を持てる何かが欲しくて
両親の反対を押し切って、
僕、バイクの免許を取ったんですよ。

そして、お年玉やバイト代を貯めて、
中古のバイクを買ったんです。


あっそうですね。

話すのに夢中になると食べるのを
忘れちゃうんです。食べます。食べます!
食べながら、話します。


あっ、そうです。

バイトでも怒られてばかりでしたが
楽しかったですよ。


初めて、一般道を走った時は緊張しましたが
それはそれはワクワクして、嬉しかったです。

あはは。
八木さん、マフラー改造してたんですか?
全く似合いますね。

えっ、全くの使い方を間違ってます??



話を戻しますよ

僕はほんとに静かに走るのが好きで、

バイクにも慣れてきた頃、
4月だったんですけど、
桜が散っちゃった頃です。

ものすごいスピードで走ってきたワゴンと
接触しちゃって、、、

後で警察から聞いた話だと
僕、23メートル吹っ飛んだそうで、、

事故を見てた人達は即死だって思ったくらいの
事故だったらしいです。



そこなんですよ。



23メートルも宙を吹っ飛ぶくらいのスピードで
ぶつかったのに、


道路に落ちる時、フワッと
目には見えない手が僕の身体を持ち上げて、
道に置いてくれたような感じがして・・


ま~、
その事故で僕の左足は開放性複雑両骨折しちゃったし、身体も100針ほど縫っちゃったから、
左足は少し不自由にはなったんですけどね。


えっ?
勿論、半端ない痛みでしたよ。
今は思い出せないくらいですけど。

そうそう、長い入院生活でしたよ。

そう、それで
調書を取ったお巡りさんにも
お医者さんにも
こんなに酷い事故に遭って、
生きてるだけでも
奇跡なんだぞ。凄い奇跡だぞ!
これからの人生を大事にしなさいって。


それから、病院のベッドの上で(2ヶ月の寝たきり生活だったから)
僕は自分の今までの色々な事を振り返ってみたんですよ。

そうしたら、気付いたんです。


本気で見ようとしなかったから、
見えなかったんだって。

本気で聞こうとしなかったから、
聞こえなかったんだって。

本気で感じようとしなかったから、
感じなかったんだって。


コンクリートに叩きつけられそうになった
僕の身体を支えてくれた見えない手の存在を。



僕はドジだし、失敗ばかりしてるから、
さぞかし、神様は大変だろうなぁ~。


そうそう、気付いちゃったんです


こうして、普通に暮らせる毎日が
既に奇跡の連続なんだって。


痛みを感じられるって事も
生きてる証拠だし、
怒られるのも生きてるからこそだし。


そりゃ、事故は辛い体験でしたが
最高のギフトをもらったな~って。



今では
見えない手の存在が僕の手を繋いで、
導いてくれてるのが解るし、

落ち込んだ時には、
そっと背中を抱きしめてくれてるのが解るし、

悩んだ時には、道を照らしてくれてるのが解るんですよ


それは僕だけじゃないんですよ

八木さんの事も同じようにね!」




「毎日が奇跡の連続か~~~!!

あっ、神様、
俺は羊一朗の話で深く理解出来たので、


事故には遭わなくていいですよ~!!

俺、頭がいいんで話だけで十分で~す!!

おっと羊一朗、あと五分だ。」


八木さんは今日も伝票を持って、レジへ


会計が済んで、自動ドアが開くなり、


「毎日が奇跡の連続か~~~~!!!
ウォォォオオオ~~~!!

毎日が奇跡の連続だ~~~~!!
ヌォ~~~~~~!!

奇跡なんだよ毎日が~~~~~~~~!!

イエ~~~~~~~~~~~~ス!!!!!」
と軽快に走り出した


走ってゆく八木さんの後ろ姿を見ながら、
僕の話で八木さんは解ってくれたのかな???
と思ったけれど



八木さんの背中に小さな翼がみえた




小さな翼をみたように

感じた羊一朗でした。








後日談★

その後の八木さん、
僕のように鹿田課長に怒られたりするようにも
なったけど、
毎日が本当に楽しそうだ!

喜んで生きる!と決めたようだ。

ウォォォオ~~~!!
イエ~~~~~~~~~ス!!!!!


「鹿田課長、今度、三人でランチに行きませんか?

えっ、フレンチ?いいですね~。」


(フレンチってハレンチの仲間か?!)


相変わらずの八木さんでした★






おしまい





長文、最後まで読んで下さり、
本当にありがとうございました(*^_^*)

2013年4月23日は
私のバイク事故復活から、数えて
丁度、20年になります。

26歳でバイク事故に遭い、23メートルの飛距離を伸ばし、残念ながら、着地に失敗。

開放性複雑両骨折、顔面挫傷、頭部強打、
診断票の枠内に収まりきれないほどの素晴らしき怪我の数々。

お医者様からの
毎年、MRIに乗って、検査せよとの指令を
この20年間で一度だけしか聞かず・・

そんな私ですが
家族に恵まれ、仲間に恵まれ、
出会う人出逢う人に恵まれ
とってもしあわせな20年間でした(*^_^*)


これから先の人生も
毎日が奇跡の連続なのだ!と思って、
元気に暮らして行こうと思います★



photo * Taisuke Watanabe

やぎがひつじのしあわせの謎に迫る★②




羊一朗ワールドに引き込まれた
八木さん(俺だよ)は、ご機嫌なまま、
サクサクと午前中の仕事を終えて、
羊一朗の仕事が終わるのを待っていた


「八木さん、お待たせしてすみません。
やっと終わりました!」


「お~し!お疲れさん。
今日は何を食おうか?
俺はホヤ以外に嫌いな物はないよ。
よっぽどじゃない限りは美味しく食べられる。
世界のどこへ行ったって大丈夫さ。
羊一朗が食べたい物を言ってごらんよ!」


と昨日に引き続き、兄さん風を吹かしてみた

羊一朗は遠慮がちに
「インド料理はどうですか?」って。

「あ~いいね!じゃ、そうしよう」

って事になり、入り口で少しだけ、順番待ちして、席についた。


お店の中には、若い女性しかいなくて、
背広姿の俺たちはちょびっと浮いてる感じがしないでもないけど、


気にせず、2人ともランチのBコースを注文


アツアツのガーリックナンをちぎりながら、
焦るな!俺っと気合いを入れ
さり気なく他愛のない社内の話などしてみたりして。


焦るな!俺っなどと自分に言い聞かせた割に出た言葉は

「羊一朗、ところでいつも怒られてるお前なのに、いつも幸せそうなのはなんでなんだよ~!そこんとこ、とっても興味があるんだよね~。教えろっ。」


あいや~ど直球だな~こりゃ。

ど直球、そこが俺が山羊たる由縁・・
あっ八木でした~

あははっ、長所って事にしとこう!



お調子者の八木さんの軽妙なトークに
すっかり巻き込まれてる羊一朗も
軽快に

「えっ。八木さん、聞きたいですか?
この話、最後まで聞いたら、高いですけど、
大丈夫ですか?
何回払いにしますか?えへへ」



「えへへってお前、そういう事も言えるのかよ~!驚いちゃうね~!全く。
どうして、会社じゃお前のそういう所が出せない訳?!
みんな、お前のそんな一面を知ったら、
鼻から牛乳を吹き出しちゃうよ。
うんうん、出ちゃうよ。
って牛乳なんて飲んでる人もいないけどさ」


羊一朗は、八木さんの強烈な照れ隠しを感じ取り、おどけて答えたけど、
八木さんの質問がとっても嬉しかった。


「八木さん、僕が毎日、しあわせを感じて生きてる理由は話せば、長くなるんですけど、最後まで聞いて頂けますか?」



「聞く気満々で質問したんだから、
そりゃ聞くに決まってるでしょ!
それより何より、
お前、俺の昨日の頼み事を忘れちゃってるだろ?
もし、俺が鹿田課長だったら、怒っちゃてるよ~!
昨日の今日でもう忘れたのかってさ。全く!」


「あっ、全くって俺の口癖だから、気にしないで。全く。。出ちゃうんだよ。全く。
あっ、それより、俺の言ってる事、分かる?
敬語の事さ。
楽に喋ってくれよ~!
しかし、ここのカレー旨いね!
辛いだけじゃないもの。奥深い!
そりゃ、女の子も並ぶよなぁ~」


羊一朗は八木さんに慣れてきたとは言え、
八木ワールドの展開の速さに付いてゆくのは必死だった。


一体、どこに相槌を打ったら、いいんだろう?
まさか、大きな独り言じゃないよね?


「八木さん、では羊一朗のしあわせの秘密を話し始めようと思うのですが
どうやら、女の子達が店の外まで並んでるようなので、お店かえますか?」


そんな事に気付くような繊細さを持ち合わせてない八木さん(俺だよ)は、
羊一朗の細やかな気遣いにビックリ!!

そして、心の中で
こういう素敵な所を仕事に活かせばいいのに。
残念!って思いながら、

「おおっ、そうだな。
女の子達にも店にもわるいもんな移動するか~。おおっ、ついでにここは俺が。」

と気分良く先輩風を吹かして、
伝票を持って立ち上がった


お昼休み、残す所、10分。


これじゃ、羊一朗の話せば長い話の入り口にも辿り着けないかもなぁ。

まるで、千夜一夜物語みたいだけど、
こりゃ、明日の昼飯には聞けるかな?


「羊一朗、喫茶店に入るには時間が足りないから、今日の所は缶コーヒーでも飲む事にして、
明日の昼飯の時にでも、ゆっくり聞かせてくれよ~」


「って事は明日も八木さんと一緒に昼飯食えるんですか?ヤッター!!」


おおっ、この喜びようは、
また抱きつかれるかって、
感のいい俺は2歩後ろに下がってみたよ。


すっかり、俺に慣れた羊一朗は
「明日はパスタなんかどうすか?」って。


「おお!パスタ、いいね~。
それにしても、どうすか?って
お前、似合わないね~。
敬語が楽なら、敬語で結構。
よし、いよいよ、明日にはお前の幸せの秘密を聞かせて貰えるんだよな?」


嬉しそうに軽やかな足取りで歩く
羊一朗の背中に小さな翼が・・



見えたような気がした八木さんでした。




つづく





お待たせしました~(*^_^*)
やぎさんと羊一朗の話、
一体、どこに行くのか?
最後まで書けるのか!?
どんな結末が待ってるのでしょうか?

とりあえず、おやすみなさい(^_^)ノ

やぎがひつじのしあわせの謎に迫る★①




すっかり忘れていたけれど、

人間の社会の中には
どんなイヤミも通じない奴がいるんだった!




いつも鞄のチャックは開いてるし、

靴の踵は斜めに磨り減っていて
いくら真っ直ぐな脚に生まれても歩くのが
困難じゃないかな?って他人ながらに
思うし、

たまに靴下の色が左右違ってるし

障害物が何もない平坦な道で躓いてるし

上司からは、いつも怒られてるし

ちゃんと服を着れた事がないんじゃないかと思うほど、ズボンの裾が捲れてたり
シャツが飛び出ていたり・・



彼を思い浮かべると
キリがないくらいに
沢山沢山エピソードがあるんだ


そうは言っても
彼の一番の印象は

何時でも どんな時でも

しあわせそうな事なんだ


一般的に見たら、
ダメな奴なのかもしれないんだけど、
彼の笑顔には誰だって参っちゃうんだ

憎めない奴ってみんなが言ってる



一生懸命に頑張るんだけど
どうしたことか?失敗ばっかり

でも、誰一人として、責める人はいない


ある朝、俺はちょっとした事で
ムシャクシャしてたから、
彼に

「君は何時でもしあわせそうで、羨ましいよ!全く!」

とイヤミを一つ言ってみた



上司に怒られたばかりの彼が

「しあわせですよ!
八木さんも信じればいいのに・・」


一瞬、何を信じるのか?って思ったけど、


通じない事のインパクトの方が強烈だった


やっぱり、彼にはイヤミが通じないんだ

そんな事を言った自分がアホらしくなっちゃうじゃないか?!



ところで、どうして彼はいつもしあわせそうなんだろ?って、
今更ながら、思った

もしかして、ちょっと足りないのか?!




いつものように・・

いつもより、激しく上司に怒られてる彼


「おいおい、今回は何をやったんだい?」
と少し離れてる自分の席から、
彼が怒られてる姿を見ていた

彼は深々と上司に頭を下げて、
床を見つめたまま歩き、廊下へ。


このまま、トイレに直行か?


・・おいおい、トイレに入って泣くのかよ。

どうして、こんなに奴の事が気になるんだろ?俺ってもしかして、心優しいのか~・・

などと思いながら、
俺もトイレに向かった


3つある個室の一つが使用中

中から、漏れて来るのは泣き声じゃなくて
小さく何かを囁く声



・・おいおい、ついに独り言かよー。
全くもって、大丈夫かよー?・・


ガチャッ。鍵が開いて、彼が出てきた。


顔を見たら、気まずいかな?と
一応、気なんか使ってみたりして・・


・・おいおい、朝の出勤時よりもスッキリした顔をしてるじゃないか!・・


ん?!
一体、トイレの個室に何があるんだい?!



「あっ、八木さんもトイレですか?」

まさか、気になって来てみたなんて言えないから、しどろもどろになって、手を洗うふりなんかしてみたよ


頼まれてもいないのに、
俺は保護者かよっと自分に突っ込んだりして。。


とにかく、俺は彼が気になってしょうがないんだ



そう言えば、もうすぐ昼食だ

俺はいつも同僚や上司とご飯を食べてるけど、
彼はいつも一人だった事を思い出して

「もうすぐ、昼飯だけど、どうする??
一緒に行くか?」と
少しだけ先輩風を吹かしてみた


「えっ、いいんですか?
会社に勤めてから、
初めて誘ってもらいました。嬉しいです!」


出たよ!彼の飛びっきりの笑顔が。


この顔を見たら、誰もが幸せな気持ちになっちゃうんだよ。
こいつは知ってるのかな?!


午前中の仕事を無事に終えて、
2人で外へ。


俺は地球の謎を探す探検隊のような気持ちになっていた

よし、こいつから、いつもしあわせそうにしている謎を探ってやるぞ!おー!


あまり、焦っては感づかれるかもしれないから、遠回りに聞き出してやろう。


ワクワクするぞ。


植村直己が雪山に行った時はこんな気持ちだったのかな?!
自分のスケールの小ささも気にせず思ったりなんかして。


俺たちの会話は蕎麦を啜りながら始まった


どんくさいと思ってた羊一朗が
会社に居る時とは豹変して、
滑らかに会話が弾む


時間を持て余すだろうな~と思ってた
自分の心をいい意味で裏切るように


興信所みたいにならないように
羊一朗の家族構成や小さな頃からの話を聞き出した


・・ふ~ん、至って普通だなぁ・・


などと思いながらも、
羊一朗の会話に引き込まれてる自分がいる


謎を探り出すには、お昼の一時間は短い。

「なぁ~、明日も一緒に昼飯を食いに行かないか?って今食べたばかりで言うのもなんだけどさ」


羊一朗は自分で埋めた宝物の箱が無事だった事を喜ぶ少年のような笑顔で、

「八木さんが良ければ。。ほんとに嬉しいです。ありがとうございます」


「あっ、明日、昼飯に行く前に羊一朗に一つ頼みがあるんだ!
年も一つしか違わないんだから、
敬語を止めてくれないかな?」

羊一朗は嬉しさのあまりか?
ひと目もはばからず、俺を抱きしめようとした

忙しいスーツに身を包んだ人達の中で、
スーツ姿の男が2人抱き合ってるのも
可笑しいだろう?

理性か何かしらないけど、
一応、俺はやんわりと逃げた

笑いながらね


翌日、不思議な事に羊一朗ワールドに
引き込まれつつある俺は
ご機嫌に働いた。
午前中ってこんなに短かったか?と思うほど。

羊一朗は相変わらず、怒られてたけど。。






つづく



第7作目の1話をアップしました~!
今までの中では一番長い話になるやもしれません。

しかも、1話をアップしたのはいいのですが
まだ、エンディングもこの先も決まってません。
うふふ。
大胆と云うのか?何にも考えてないと云うのか?!

八木さんと羊一朗君達は何処へ向かうのでしょうか?ヒャー、ドキドキするって言いながら、
エイっとアップしちゃいます。

続きをお楽しみに(*^_^*)

晴天は森で永遠と出会う☆




「永遠に死なない身体を
手に入れることが出来るとしたら 
君はほしいかい?

その身体と
引き換えに必要なものなど何も要らない

君の決断、一つでいいんだよ」




確かに彼はそう言った

確かに死なないって。。


「死ねない」じゃないから、
やたらとカッコイイ!!って思ったんだもの





僕のお家の近所には、
静かで偉大な森がある


最近、母さんは

「晴天(はると)、もうすぐ中学生になるのだから、森にばかり行かないで、
勉強に力を入れたらどう?」と
僕の顔を見る度に言うようになった

 
自分では自覚がないんだけど、
どうやら、僕は少し変わった子みたい


嫌われてはいないようだけど、
心からの友達はいない

でも、一度だって寂しいって感じた事はないんだ


だって、僕には

心から大好きな森があるからね



お休みの日などは、
学校に行く時よりも早起きをして、
朝ご飯を食べたら、
直ぐに自転車に乗って森に向かう



鳥が歌う朝の歌は最高さ

木々の間から差し込む朝陽も最高さ

喉が乾いた時に飲む冷たい湧き水だって
最高さ


こんなに最高な物が
沢山あってもいいのかな?
って思うけど、
兎に角、最高なのさ!!


夏は森の小川で泳いでる間に
大きな岩の上に濡れた服を広げておけば
帰る頃にはパリパリ乾いてるし


お腹が空いたら、木の実を食べて


野生動物の足跡を探して歩いたり、


木の枝に座って眺める夕日も最高!



そして、疲れたら、
小さな洞窟でお昼寝・・



そうそう、いつものように
遊び疲れて、
小さな洞窟で丸くなって昼寝をしてた時


何かの存在に気づいて薄目を開けた


そこには、長い長い間
ずーっとそこに居たようなおじいさんが立ってたんだ


おじいさんと云うか
おじいさんのおじいさんのような・・

兎に角、僕には計り知れないような長い歳月を生きてきたような人


着ている物はくたびれているけど、
威厳と云うか、
物凄い存在感のある人なんだ


こんな感じだったよ!


長い間、着込んできたであろう茶色くなってるボロボロのロングコート、
(新品の時は何色だったんだろ?)

これまた、長い間、履いてるであろう茶色い革のブーツ
(多分、新品の時も茶色だと思う)


深緑色の革の帽子


ちょっと怖かったから、目は見られなかったけど。


突然、
そのおじいさんが僕に話し掛けてきたんだ


「永遠に死なない身体を手に入れることが
出来るとしたら、君はほしいかい?

その身体と引き換えに必要なものなど
何も要らない

君の決断一つでいいんだよ」



僕は半分眠りの中にいたけど、
もし、永遠に死ななかったら、
やれることは沢山あるなぁって思った


そして、答えたんだ


「はい。おじいさん、欲しいです!」って。

そうしたら、おじいさんは
にっこりと笑って、

「では、これから、君に見せたい物がある。
先ずはこれを持ちなさい」と



永遠に消えない花火を渡された


最初のうちは花火の美しさに喜んだけれど、5分経っても10分経っても
消えない。

あ~まだ消えない!


どこかに置いてもいいですか?



次におじいさんは
僕にマラソンシューズを渡し、
履き替えなさいって。


僕が履き替えるといつの間にか
マラソン大会のスタート地点にいた

ゴールのないマラソン大会だそうだ

最初のうちは見た事のない景色を
見ながら、楽しんで走ってたけど、

そのうち、
息が苦しくなって、お腹が痛くなってきた

でも、ゴールが見えて来ない


あ~くるしい。


僕は心の中で、おじいさんに助けを求めた


おじいさんはスッと現れて
優しい声でこう言ったんだ


「終わりがあるって
素敵なことだと思わないかい?

永遠に生きると思って生きていたら、
今を一生懸命に生きられるだろうか?


巡りめぐって美しい季節はやって来る。

でも、今、感じている春は
来年の春とは違う。 
夏も秋も冬も同じ。


いつか いつの日にか
君も愛する家族や友達と
お別れしなければならない時が来る


それはとても悲しく寂しい事だろう


でも、お別れが来ることを知っているから
毎日を大切にし、
お互いを大事にすることが出来るのだよ


限りある時間を愛しなさい


限りある時間の中で精一杯、
愛を育みなさい



君がこの森を心から愛してくれるように」




晴天は
目が覚めた


夢のだったのか??


夢だったら、不思議な夢だなぁ


もしかしたら
気のせい??


いや


木の精かもしれない


そう思った時、
晴天の目から、自然に涙が零れた


涙を拭こうとした右手には・・




花火の燃えカスが握られていた





おしまい





第6作目が完成!
今回は限りある時間に付いて書いてみたよ(*^_^*)

ほんとにどうしたことか?!

書きたい事がどんどん溢れてきて、止まらない(≧▽≦)

書き掛けのがあと2つありますのよ!

読書が好きで大好きで、毎年CD代よりも書籍代の方が上回っているけれど、
まさか自分が書くなんて思ってもいませんでしたわよ~。

読んで下さる皆さま、
ほんとにありがとうございます(*^_^*)
おかげ様でblogランキングがグングン急上昇中です!

宝の山に登りて☆



永遠を探しに出掛けたいほどに
晴れ晴れとした気持ちの良い午後

季節は初夏


ちょっと相談に乗ってほしい事があったので

お洒落で有名な街の地下鉄の改札で
気の合う友達と待ち合わせ


少し早めに着いたから、
改札付近の柱に寄りかかりながら
駅を利用する人を眺めてる


ファッション雑誌から
飛び出てきたみたいにお洒落な人達が
足早に駆け抜けてゆく


綺麗だったり、素敵なだけで、
人をワクワクさせたり、喜ばしたり

それも神様からのギフトなんだろうなぁ~とぼんやり思いながら、
時計を見ると約束の時間を10分も過ぎてる


いつも時間に正確な友達
遅れて来るなんて思いもしなかったので
時計を見なかったのだ


どうしたんだろ??


その時、携帯にメールが届いた


「ごめんなさい。急で申し訳ないんだけど、拠ん所ない事情で一時間遅れそう。
どうしよう?
待っててくれる?」


素敵な街だし、
1時間なんてあっという間だろうと思い、

「了解!待ってるよ。着いたら、電話ちょーだい☆」と返信した


よし!せっかくの晴れ晴れ大晴天
地下にいるのはもったいないと
長いエスカレーターに乗り、地上へ


地上もまたお洒落で個性的な人達が
行き交ってる


街を探索するのもいいけど、
オープンエアーのカフェで人を眺めてるだけでも楽しそうだ


スラッとかっこいいウェイターのお兄さんに席を案内してもらい、
コーヒーを注文


普段なら、カフェに入ると本を読むか、
携帯電話であちらこちらのサイトを覗いたりするんだけど、
素敵な人達を眺められるチャンスだもの。
もったいない!!!


コーヒーは予想以上に美味しくて
多少、値段が高くても文句もないなぁ~と
またまたぼんやりしていたら、


隣に座っていた白髪の素敵なおばあちゃまと
育ちの良さそうな孫らしき2人の会話が耳に入る

興味深い話


「おい、詩音、人の話に聞き耳をたてるなんて、趣味が悪いぞ!」などと心の中で
自分との会話が始まった


紹介が遅れましたが
私は詩音(シオン)


プロの歌手を目指す22歳


親元を離れ、東京で一人暮らしを始めて、
もうすぐ二年

そろそろ、電車の乗り換えも慣れてきた頃


まだまだ、歌で食べて行くには程遠く
レッスンの合間にアルバイトを2つ掛け持ち

あっ!正確に言えば
アルバイトの合間に歌とダンスのレッスンを受けています

簡単な自己紹介を終えた所で、


先ほどのおばあちゃまと孫の会話に
話を戻すね


外から見たら、ぼんやりと外を眺めているだけの私に見えたかもしれないんだけれど、


心のメモ帳に余白が少なくなるほど、
2人の会話を刻んでる


どうやら、孫のメイさんは
現在21歳でプロのダンサーを目指しているらしく、
おばあちゃまは、若い頃からステージに立ち続けている舞台女優らしい


どうりで、2人共、
立ち居振る舞いが美しく華やかな訳だ
合点がいく!
 
そうそう、2人の会話になぜ興味を引かれたかを話すね


先ず聞こえてきたのは

おばあちゃまが話す
現在、過去、未来の3点から、
客観的に自分を見ること


どうやら、メイさんの仲間の中には
既にバリバリ仕事をしている人がいるらしく、焦る気持ちが心を乱しているらしいの


太古の昔、比較と云う観念がなかった頃
人は分け合い、助け合い、
とても幸せに暮らしていたそうなの


それがある時、所有の意識を持ち始め、
あそこの家族よりも私達の方が多くを持っているってなったらしい


そうかそうか!それからどした?!
心の中で相槌を打つ

分け合えば足りる物でも
奪い合えば足りない

となったそうだよ


時には比較も役に立つ事があるけれど、
同時に嫉妬と云う感情も受け止める覚悟がなきゃダメなんだって


それはアクセルを掛けながら、
ブレーキを踏む行為にも似てるんだそうだ


ここまで話すとおばあちゃまは
優雅な仕草でコーヒーか?紅茶を飲んだ


すっかり前のめりになるほど、
真剣に聞いてた私も飲むのを忘れてた


飲み終わったおばあちゃまが
また話し始める


だからね、人と比較するよりは
自分の3点に集中するといいのよ。

将来、なりたい自分から観て、
今の自分はどの辺りにいるのか?
また、過去の自分から観て
今の自分は少しは成長出来ているのか?

ってね。

嫉妬にかられると夢の中で
追っ手から走って逃げているようなもので
それはそれは疲れるのよ


メイさん、
同じエネルギーを使うのなら、
自分の成長に使いなさいなぁ

花をごらんなさい

隣の花よりも私の方が綺麗に咲いてる
なんて事も思わず、
自分の花を精一杯に咲かせているでしょう!
なんて健気で美しいのでしょう



詩音は心のメモ帳に
蛍光ペンで線を引いた 



メイさんもとっても納得したらしく
自分の向かうべき道が明確になったらしい

スッキリと明るい表情をしている

2人が立ち上がる音が聞こえた




詩音の胸の高鳴りが
おばあちゃまに聞こえてしまうんじゃないか?と思うほど、ドキドキしてた

あ~もっと聞いていたい!

だって、


今日、友達に相談したかった事の答えが
たまたま隣に座ったおばあちゃまから、
全て返ってきたのですもの




神様のメッセージは
聞く準備が出来た者には至る所に
用意されているんだなぁ



永遠と思われる時間の中で
一瞬の煌めきを
見つけよう


人生はあらゆる所に用意されてる
神様のメッセージを探す
宝探しみたいだなぁ~と詩音は思ったのです




その後、
詩音はピンとアンテナを立てて、
(圏外にならないように)
宝探しに夢中になりました。


あの時、友達が遅れて来ることに腹を立てて、帰っていたら・・・

あの時、カフェに入らなかったら・・・

あの時、メッセージを聞き逃したら・・・


全てのことには
意味があるのかもしれません





It*s Up To You☆
(あなた次第)





おしまい


 



もう出ては来ないだろうと思っていたんだけど、
第5作目を書きました~!!
出来うんぬんはプロの作家じゃないから、
厳しいことは抜きにして、
こうなりゃ、完璧に趣味だ。
新しい趣味が出来た~!やった~(^_^)ノ

最後まで読んで頂き、
ありがとうございます(*^_^*)

賢尊と五里☆生命の歌





昔々の話


広大な美しい土地を
誇る国の中の小さな村にあったお話



ある日
貧しいけれど、懸命に生きている夫婦に
赤ちゃんが生まれることになりました

それはそれは大喜び!!


今までも一生懸命に耕していた畑だけど
鍬を入れる手にも力が入ります

グシグシッ ガシガシッ ド~ンドン
グシグシッ グワグワッ  ド~ンドン



日の出の前
そう、暗いうちから、畑に出て、
日が暮れるまで、
二人で歌いながら、
額に汗して、一生懸命に耕しました


二人は歌が大好き。
歌を歌うと悲しみや苦しみが消えて
身体の内側から、
力が湧いて来ることを知っていたんだね



それと2人が以前より、
一生懸命に働いたのにも訳があるんだ


良き働きをする所に
良き子どもがやってくると
信じていたからなんだよ



そんなある日のこと


畑を耕していた若い女性が
ぅう~と大地に跪く

それを遠くから見ていた若い男性が走って
助けにきました

「大丈夫か?そろそろかい?」

彼女の肩を抱き、腰をさすりながら、
なんとかお家まで辿り着きました


初めての出産なのに
彼女は落ち着いています


何故かって?

昔はお家で子どもを産むのが
当たり前のことだったので、
何度か見たことがあるからなんだよ


娘の陣痛を聞きつけ
お母さんが来ていました

お母さんも落ち着いたものです


慣れた手つきで赤ちゃんをとりあげます



「おお!随分、小さな小さな男の子だこと!
・・・・・・

あらっ、、もう1人いるよ!!
うわ~~、ほらっ、がんばりなさい!!」
と娘を励ましました



娘はもう産まれたと思って、
一瞬、ホッとしたのですが
母に励まされ、もう一度、
血管が浮き出るほどにがんばりました


1人だと思ってたら、なんともう1人


それはそれは大きな男の子が出てきました


お母さんのお腹の中で
2人はどのようにいたのでしょうね?


無事に2人の子供を産んだお母さんは
汗で光る美しい顔で
愛おしそうに両手で子供たちを抱きました


そして、初めて父親となった男性も
1人ずつを抱きしめた後
彼らの名前を家族に伝えました



小さな男の子は「賢尊」けんそん

大きな男の子は「五里」ごり


賢尊と五里


2人は両親の愛情をたっぷりもらい、
歌が大好きな男の子として
スクスクと成長して行きました


でも、どういう訳か?
同じだけの愛情を受けて育った2人なのに、年齢と共に性格の違いがハッキリしてきました


賢尊は名前の通り、
とても賢く
両親の言い付けも良く聞きます
ただ、自分が我慢をすれば上手く収まるならと
引っ込み思案で
気が弱い



五里は五つの里を治めるくらいに逞しい人に
なってほしいとの願いの通り、
逞しく育ったけれど、
わんぱくで
常に自分が一番にならないと気が済まない


そんな2人ですが

両親が畑にでている間、
2人で遊べるようになり、木登りしたり、
木の実を集めたり、相撲をとったり、
仲良く遊んでいました



仲良く遊んでたと書いたけど、
それは歌うこと以外って意味です。


五里も賢尊も歌が大好きで大好きで、
内心、自分の方が上手いと思っているから、
相手の歌を認めないし、聴こうとはしなかったのです。


だから、



五里は賢尊が歌い始めると


「賢尊の歌は声が小さくて、迫力に欠ける。
何を歌ってるのか?
言葉も聞き取りづらいよ!
どうせ、歌うなら、僕のように歌えばいい!」


五里の中の奢り高ぶりが
賢尊の繊細な歌をけなす


また、賢尊は賢尊で
五里が歌い始めると



「五里の歌は声が馬鹿デカいほど大きくて、
隣の村まで聞こえてるかもしれないね。
それに比べ、僕の声は蜜蜂の羽音よりも小さいかもしれない」


賢尊の中の卑屈になる程のへりくだる気持ちが賢尊の声を五里の前では小さくしてしまう


そんな2人が身体も心も成長した
ある日のこと


父が2人に告げました


「そろそろ、お前たちも父さん母さんと一緒に
働ける年齢になったね。
明日の朝一番から、一緒に畑に出よう!」


賢尊も五里も両親にとても感謝しているので、
2人に喜んで貰えるのが嬉しくなって

「はい。父さん、一緒に働かせて頂きます」と声を合わせて言いました。

そこは流石、双子。
打ち合わせなくても同じ言葉を言ってました。



初めて2人が畑に出る朝、
まだ遠くにはお月様が見える程の早い朝


母さんが用意してくれたお弁当を持って
家を出て、畑に向かいました


遠くから、微かに歌が聞こえてきます


息の合った歌が聞こえてきます




大地を耕し、生命を育てる歌が


太陽に
雨に
空に
山に
川に

父に
母に

息子達に

感謝を捧げる生命の歌が



賢尊と五里の心が同時にふるえました



父と母が歌う歌


奢り高ぶりもなく
卑下する程の謙遜もない


心から溢れる歌


一緒に歌うお互いを
包み込むほどに慈愛に満ちた歌




賢尊と五里の目から
自然と涙が溢れました





その後、賢尊と五里の歌を
聴いた人の目には・・・




自然と涙が溢れるようになりました。







おしまい





3作でお終いかな?なんて思った携帯小説?
続きましたわ~!
「奢りと卑下する程の謙遜」をテーマに書いてみました。
前の3作に比べ、今回は時間が掛かりました。

長文になってしまいましたが
最後まで読んでくださり、ありがとうございます☆

拍手の数が増えて行く度、嬉しくなって、
調子に乗ってます(≧▽≦)
単純な私らしい。


まだ、この携帯小説?読む絵本?シリーズが続くのかは分からないのですが
書いた際には読んで頂けると嬉しいです!

家出の競走馬☆ルーファ




この世に生まれた時から、


やれ、
均整の取れた美しい身体だの

走るために生まれてきただの

毛艶がいいだの

親は世間を騒がした有名な競走馬だの


素晴らしい血筋を脈々と受け継いでいるだの

話題に事欠いたことのない


ぼくは ルーファ


沢山の人が競うように
ぼくをとっても大事にしてくれた




柵で仕切られていたけれど
広い草原を吹く風を切って
たてがみを揺らし
美しい四季の移り変わりを感じながら、
踊るように走っている時、

ほんとにしあわせだったよ。


自由ってこういうことを言うのかな?ってさ。



だって、ぼくたち馬の視野は350度

自分の真後ろ以外は見えるんだもの
それは走りながらもね

だから

小鳥たちが交わす愛の囁き
草むらから、ひょっこりと顔を出すカエル
花から花へ蜜を運ぶミツバチ
風に揺れるコスモス
アメンボ
子育て中の鹿の家族
葉の陰に隠れた野イチゴ


風の歌も聴いたし、
雨の歌も聴いた


見るもの
聞く音が全て生き生きと心に届いていたんだよ



そんなある日のこと

ぼくの身体が自分でも気が付かないうちに
ぼくの母さんと同じくらいの大きさになっていたんだ


覗きこんだら、とろけそうになるくらい
優しい目をしてたおじさんの目が
ぼくの身体と同じくらいに変わったんだ



「そろそろかな?」

「はい、そろそろですね~!」



ぼくはその時、悟った


だから、ぼくを育んでくれた大地や白樺や
鳥や花々にお別れの挨拶をするために
広い草原の隅々まで走った

息が切れそうになる程に走った
 

走った



そして、ぼくは思ったんだ

今度、帰ってくる時は役目を終えてからだろう。
だから、暫く見ることの出来ないこの雄大な景色、ぼくの目に鮮やかに焼き付いてほしいって。


ぼくには、あまり時間の感覚がないんだけど
いつの間にか

沢山の人の視線や大きな声援が届くようになってた

耳に赤いペンをさしたおじさんたちが
アイドルを応援するように
声のかぎり ぼくの名前を呼ぶ

ルーファ!いけ!ルーファ~!


子供の頃から、話題に事欠くことのなかったぼく

沢山の人の愛情を受けて育ったぼくだもの

大きな声援は、嬉しかったよ



でも顔には、メンコと言われるマスクを付けられるようになってたから

ぼくの広かった視野はすっかり狭くなってしまった


広すぎる視界が沢山の物を見つけ
集中力を欠いて、
レースの邪魔になるからって。


見えるのは自分に敷かれたレースの道

よそ見をしちゃいけないんだって。


そのメンコを付けたからか?
ぼくは優秀な馬と言われ
表彰されるまでになった

おじさんたちのぼくを見る目は
優しさに溢れ、自慢気だった

そんなおじさんたちを見てたら
ぼくまでいつの間にか 鼻高々になった




それから、数年が経ったある日



草原を走る美しい馬に出会った

鞍さえ付けず、
風と踊るように走る美しい馬

一目惚れだった


彼女は、すっかり視界の狭くなったぼくを笑うこともせず、



「世界には、あなたの知らない美しさや
あなたの知らない醜さもあるのよ


醜さを知るとほんとの美しさが
いかに素晴らしいかを知ることが出来るの


まずは判断する前に全てを受けとめて

そして、それから、
ほんとの美しさに触れるのよ


私もそれが解るまで
随分、時間が掛かったわ」



ぼくは雷に打たれた木のように
身体の内側が燃えだした


☆世界は美しさに満ち溢れている☆

醜ささえも包み込んでしまうほどに




名前さえ知らない彼女は
太陽の光の中で
輝きながら
たてがみを揺らし
草原を吹く風と踊るように駆けていった




あとに残されたぼくに
風が教えてくれた


彼女の名前は





FREEDOM






おしまい



どうしたことか?
描き始めたら、次々と書きたいテーマと映像が浮かんでくる。
いつまで続くのか?わからないけど、
とりあえず、どんどんアップしちゃう(*^_^*)

飽きられちゃうかもしれないね(≧▽≦)

ほとんどがあまり考えずに書いてるので
いつか手直しするかもしれないけど。

最後まで読んでくださり、ありがとうです!

烏のカラタと鳩のハアト




 どこにでもいるんだよね
ちゃっかり君やしっかりちゃんが…


それは人間の世界だけの話じゃないのさ
鳥の世界でもおんなじ


これから、話すお話は
毎朝、繰り広げられてきた光景で
神様も人間も動物もちゃんと見てたんだ。

毎朝のお決まりのようだったんだよ。



分からなくなる前に名前を付けてみるよ


ちゃっかり君はカラス(烏)のカラタ
しっかりちゃんは鳩のハアト


この二羽の鳥の話から始まるよ



お月様がお空の遠くに旅立って
代わりに
太陽さんが眩しい程の朝陽を連れて来る頃

そう、新しい1日が始まる頃


ハアトは自宅の木の上で、
朝一番の祈りの歌を
神様と太陽に捧げるんだ


「今日も平和な1日でありますように。
生きるもの全てが食べることに困らないように」ってね


ハアトは心を込めて歌ったから、
今日も大丈夫だ!と安心して、
食べ物を探しに川に向かうんだ

これがハアトの朝の日課


そうするとキラキラ光る川面に魚が来る

ハアトは心の中で頂きます!と狙いを定めて、
急降下。


パクッ。よし!うまく捕まえた。

 
ハアトは口に魚をくわえたまま、
ゆっくり食べられる場所に向かう為、空へ。

そこへ毎朝、カラスのカラタがやってきて
ハアトに話しかけるのさ。


「ハアト、おはよう!!」


礼儀正しいハアトは、
魚をくわえてるのを知っていても
挨拶を返す


「ムグムグ~おはよ~!あ~わわわ」



挨拶を返した途端に口にくわえていた魚が
落ちてゆく~。落ちてゆく~。


そこで、ちゃっかり君のカラタは
「ヤッター!狙い通り!頂きます!」と
落ちてゆく魚に向かって急降下。


今日も空中キャッチ成功!


カラタは自分で働くこともせず、
毎朝、食べ物にありつけ、
ハアトは毎朝、同じ手口で魚を横取りされる
(ハアトは解っていたけど、許していたんだね)


その様子を神様はずーっと見ていたんだ。



「カラタ、あなたは健康な身体と知恵のある鳥だ。
しかしながら、あなたは他に分けることをしない。

ましてや、自分で捕ることもせず、盗るばかりではないか?!

誇り高き鳥族の仲間として、恥ずかしくはないか?

今日から、あなたは鳥と言う文字から、
一を引いて、烏と名付けよう。

そして、あなたには、日本と云う国で、
鳥の弟としての仕事を与える。
今すぐ飛び立ちなさい。」


流石のちゃっかり君のカラタでも
神様に言われた事を聞かない訳にはいかない。

もう会えなくなると思ったカラタは
ハアトに会いに行った


カラタは素直に今までのことを詫びて、
そして、最後に

「今までほんとにありがとう。
僕は日本と云う国に行って、鵜飼いの鵜としての仕事に就くことになったよ。
ハアト、元気でね~!
さようなら」


ハアトにそう伝えると
ハアトの優しさが今頃になって
身に沁みてきた


心にじんわりと

沁みてきた






神様はよ~く解っていた
どんな時だって、
一番のちゃっかりは




人間だって。





おしまい



先日、初めて携帯小説?を書いてみたなら、
すっかりのっちゃったみたいで、
直ぐにこの物語がやってきた!

烏に恨みはないので、可哀想な感じもするけれど、勝手気ままな想像物語なので許してね~。

鵜飼いに関しても、自分で捕った物を食べられない鵜に同情をすると
同時に人間の知恵に驚嘆もしてます。


「虹の戦士の歌」が自分の予想よりも遥か
皆さんに共感して頂いて、すっかり舞い上がってますのよ(≧▽≦)


カラタとハアトの物語も気に入って頂けたら、
嬉しいなぁ~!

第3作目はどんなのが降りてくるかしら!?


歌の歌詞を書くよりも
すらすら出てくるんだから、ほんとに不思議!

では、次の物語までもう暫くお待ちくださいませ~☆

☆虹の戦士の歌☆




そんなには遠くない異国の話



なにが原因だったのかさえ
覚えてる人がいないほど、
長い長い時間の中で
いがみあってきた2つの部族


それ程、大きくない川を挟んで、
太陽が昇る前
そして、太陽が沈んでから
そう、生きてゆく為の仕事が始まる前と
仕事が終わった後


戦士たちは川の淵に立ち、
相手を威嚇していたんだよ


自分たちを相手よりも強く、
そして、優れているように見せる為、
毎日、大きな声で戦士の歌を歌ってた。

それはどちらの部族も同じ


ある日、川の真ん中で2つの部族が
同時に同じ大きな魚を釣り上げた


それは私のものだ!とどちらも譲らない。

騒ぎを聞きつけて、とうとう、村中の人が集まってきた。

いよいよ、戦闘開始か?!

晴れ渡っていた空は悲しみの為か
大粒の涙のような雨が降り始めた


向かい合い
睨み合う


女達は小さな子どもの手を繋ぎ、
祈る気持ちで男達を見つめている


ついに一人の戦士が我慢出来ずに
戦いの歌を歌い始めた

同じ部族の仲間が歌に加わった



その時、
川向こうの戦士も戦いの歌を歌い始めた
同じ部族の仲間が歌に加わった



歌いながら、お互いに距離を縮めて行く

風に乗って、相手の歌が微かに聞こえ始めた

お互いに別々の歌を歌っていた筈なのだが

言葉もメロディーも似ている



似ている



相手との距離がかなり近付いた時、

別々の歌だと思っていたものが
実は同じ歌だと気付く


自分たちだけで歌っていた時よりも
もっともっと心に響くハーモニー



その時、戦士たちは気付いたんだ

敵だと思って暮らしてきた川向こうの人達が
自分たちの兄弟姉妹だったって。



そこで、戦士たちは違う歌を歌ってみた

「大地の恵みに感謝を捧げる歌」を


その場にいた全ての人が(女たちや子ども達も)一緒になって歌い始めた

それはそれは、大地と天を繋ぐ素晴らしい歌声になった


では、この歌はどうか?と

「愛する兄弟に捧げる歌」を歌ってみる



やはり、その場にいる全ての人が魂から湧き上がる声で
歌うではないか。


繰り返し、
「愛する兄弟に捧げる歌」を歌いながら、
涙を流す者、許しをこう者、抱き合う者、、、



その時、2つの部族の漁師たちが
「私達が釣ったこの魚はどうしましょうか?」とリーダーに聞きました。


リーダー達は、
「この大きな魚は、私達が許し合う為の
神様の遣いだったのだろう。元の場所に返してあげよう!」


その言葉に反論する者は居なかった。

誰一人として。


漁師が魚の口から、釣り針を抜いてやると
魚は二度ほど跳ねて、悠々と泳いで行った。



いつしか大粒の雨は上がり、
青い空に大きな大きな虹が架かっていた。







夜中にインスピレーションが湧いてきて、
明日、早起きしなきゃなのに、
初めて、携帯小説?を書いてみました~!

言葉使いも文章もめちゃくちゃですが
一時間くらいで書きました(*^_^*)

絵が上手だったら、絵本みたいにしてみたいけど、それこそ、めちゃくちゃになりそう(≧▽≦)

さぁ~、寝ます。
おやすみなさいm(__)m
プロフィール

ゴスペルシンガーHAL

Author:ゴスペルシンガーHAL
ゴスペルシンガー、
ボイストレーナー。
個性派ボーカルグループ「COCORO*CO」や「ビックリトル」で活躍中。数多くのグループにゴスペルも指導。国境なき楽団・海を渡る風のプロジェクトリーダー。

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